坐骨神経痛

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今私がアジャストしている患者さんの中にヘルニアのため第4、第5腰椎の手術をしその後長年にわたり毎日右足の太ももの裏から足首にかけての痺れに悩んでいた女性の患者さんがいます。頑張って通って頂いた結果、週末に1度たくさん運転をする日以外は痺れを感じない状態を維持できるまでになってきました。私は彼女の腰や脚をアジャストしたことはありません。なぜなら彼女のCOREscoreとレントゲンの結果から第一頸椎と第二頸椎の傾きと回旋がプライマリーの原因であるとわかっていたからです。

 

坐骨神経痛とは病名ではなく、坐骨神経が圧迫または刺激されることにより臀部、太ももの後ろ側、ふくらはぎや足にかけて現れる痛みやしびれの総称です。坐骨神経とは、腰椎神経と仙骨神経が合わさりおよそ親指くらいの太さの束となったもので、坐骨の上にある臀部の筋肉のひとつ(梨状筋)の真下を抜け、脚の裏側を通り足先まで伸びている長さおよそ1メートルほどの神経です。坐骨神経は人体の中で一番大きな末梢神経で、脳と背骨の中にある中枢神経と体の各部を結ぶ役目を持ち、運動神経、知覚神経、自律神経の3つの神経で構成されています。

 

私たちがバランスよく歩いたり、テーブルや椅子に足をぶつけたときに痛みを感知できるのも末梢神経である坐骨神経が正常に機能しているおかげです。坐骨神経痛の症状は、自覚症状であるため患者さんご本人にしかわかりません。ですので問診の際はどこからはじまりどのルートを辿ってどこまで症状が続いているのかを指で指し示して頂き、そして症状が現れるときのタイミング(長時間のドライブの後、常時痛み感じる 等)と症状の感覚(ピリピリ、ズキズキ、または麻痺)を患者さんの言葉で表現、説明して頂きます。その後、当院のCOREscoreテスト(Thermal scansとStatic EMG)、レントゲン(必要に応じてMRI撮影を専門医に依頼)の結果を分析し、原因として考えられる優先順位の高いものから施術を開始していきます。

 

当院ではまず上部頸椎をアジャストすることで、体の一番上にある頭(成人で体重の約10%)を中心に戻し脳幹の圧迫を取り除くことで、脳と脊椎からなる中枢神経が末梢神経に正常にメッセージを送れるようにします。COREscoreとPosture IQを使い患者さんの神経機能の変化と適応力(アジャストをどのくらいホールドできるか)を経過観測していきます。そしてアジャストを一定期間ホールドできるまでに神経機能が回復してきたことを数値で確認したのちに、元の状態に後戻りするのを防ぐためのストレッチやコアを鍛える運動を指導していきます。

 

地盤の部分が崩れた家に対して柱を使って強化しようと考える方はまずいないでしょう。姿勢がホールドできない体でどんなにエクササイズをしても筋肉のアンバランスさを誘発するだけです。脳幹の圧迫を取る、神経機能を回復させる、アジャスト後の姿勢がホールドできるようになる、その後運動またはストレッチで足りない部分または過剰な部分を補い元に戻らないよう保つ。この順番がポイントです。

 

坐骨神経痛は急激に症状が変化することはありませんが、重篤な坐骨神経痛(排尿や排便障害を伴う下肢のしびれ)を自己流で対処してしまうと生命にかかわる危険性があるため直ちに医療機関を受診し医師の診断、指示を受けてください。坐骨神経痛は体調によって症状が出たりでなかったりすることが多いのですが、症状が悪化してから治療を開始するのではなく日頃からメンテナンスをして軽度のうちにコントロールすることで痛みを感じない(またはコントロール)生活を送ることが可能です。

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